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宇宙への架け橋 | 新聞コラム斜め読み-2013年11月8日-

      2015/05/20

雲より下の世界なんて煩悩が絡み付いた悲しみの底なし沼でしょ?
無酸素無呼吸無感情の壮大な優しさで無償の愛を与え合いたい

LAST ALLIANCE 『FANTASIA』より

というわけで、今日は欲望渦巻く地上のことは忘れて、雲より上の世界を見ていこうと思う。
何のことかは語るまでもあるまい。宇宙飛行士の若田光一さんの四度目の宇宙飛行についてだ。

加えて今回は、国際宇宙ステーションの船長としての重責を背負っての飛行。その重圧たるや、いかほどのものか。

もっとも無重力空間を駆け回る宇宙飛行士のことだ。両肩に掛かった重圧なんてものともせず、しっかりと任務を果たしてくれるに違いない。

多くの新聞が、この誇らしいニュースを伝えている。もちろんコラムにも多数取り上げられている。

まずは、岩手日日新聞のコラムから。

「人生で大切なのは失敗の歴史である」「目標に向かって一段ずつ階段を上っていく上で一番肝心なことは、必ず最初の一段を上るということ」
宇宙開発の父と呼ばれた糸川英夫博士の言葉を添えて、大任に臨む若田さんの活躍を祈願する内容だ。

また、西日本新聞『春秋』では、1969年のアポロ11号の月面着陸に若田さんの宇宙飛行士としての原点を見る。
月面に降り立ったアームストロング船長の姿は、幼き日の若田さんに宇宙への憧れを刻みつけ、進むべき道を指し示したことだろう。

九州大学で航空工学を学び、航空会社勤務から宇宙飛行士に転じた若田さん。
アポロにもらった感動を大切に育み結実させた新船長は、今の子どもたちの胸にも夢の種をまくことだろう。

西日本新聞『春秋』より

宇宙界隈のニュースと言えば、今年の9月に打ち上げられたイプシロンロケットのことが記憶に新しい。
当初の打ち上げ予定が延期となったことで多少焦らされもしたが、最終的には文句のつけようがない大成功となりほっと胸を撫で下ろした。打ち上げを見届けた子供たちの弾けんばかりの笑顔も胸を打つものがある。

ここで、当初の打ち上げ予定が延期された際に、青山繁晴さんがメディア報道のあり方に対して述べた言葉を紹介させて欲しい。

マスメディアの役割というのは情報を伝えることに加えて、子供たちのある種の教育を担うということもあると思うんですね。
(にもかかわらず)今回のイプシロンロケットに対する報道は子供に教えることが真逆だと思います。成功よりも失敗こそが人生の鍵ですね。(なのに)失敗した失敗した、カウントダウンを見守っていた子供たちをガッカリさせたという報道が山のように溢れてました。
そうじゃなくて失敗したときこそが一番のチャンスであって、それが次の成功につながるということをメディアでも伝えるべきだと思います。
そもそも昨日のイプシロンロケットの件は失敗ではないです。たとえば打ち上げて爆発して原因究明も出来ないのであれば大失敗ですが、そうじゃなくてアラートが作動して(事前に危険を回避することができており)、原因究明も難しくないとJAXAも言っているのだから、失敗だと決めつけて報道するのは止めたほうがいいと思います。

「失敗は成功の母」という使い古された言葉がある。もはや手垢にまみれた陳腐な表現という感すらある。しかし、その言葉の認知度に対し、その意味をきちんと咀嚼出来ている人はどれほどいるだろう。

先に取り上げた糸川博士も失敗を受け止めることの重要性を説いていた。これから飛び立つ若田さんにしても並大抵ではない困難や挫折を乗り越えてきたからこそ、今回のような大役を任されたに違いない。

近代ロケット工学の父と言われるロバート・ゴダード博士の言葉に「昨日の夢は、今日の希望であり、明日の現実である」というものがある。

幼き日、宇宙を駆るアポロに憧れた少年は、今その手に夢見た明日を掴もうとしている。数々の苦難を乗り越えて。

その現実が、次世代の更なる夢へと続くことを信じて見守ろう。この偉大な一歩を。

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