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食品偽装と薬の解禁と入選配分問題と | 新聞コラム斜め読み-2013年11月7日-

      2015/05/20

時間の余裕が無いので、今日のコラムチェックは主要紙のみ。と言っても、読売新聞の『編集手帳』は新聞購読および読売プレミアムへの有料登録が必要なため手が届いていない。

読売のコラムは主要新聞のコラムの中でも秀逸なものが多いので多少お金が掛かっても読んでみたいのだが、そのためだけに新聞を購読するのもなぁ。月額500円くらいでコラムだけ配信とかやってくれませんかね、読売さん。

話を戻して本日の新聞コラム。

まずは朝日新聞『天声人語』
「ウソという言葉をもっと大切に保存していきたい」という柳田國男の言葉から始まる本日のネタは食品偽装問題。
当ブログの昨日の記事で、複数紙がこの話題でコラムを書いていることを取り上げたが、その傾向は今しばらく続きそうだ。それくらいに次から次へと新たな火種が出てくる。まさかとは思うが、一斉に不正を告白することでその他大勢のひとつとして非難をかわそうという下種な計算があるのでは、と勘繰りたくもなる。

さて、話を『天声人語』に戻そう。柳田の言葉から始まり、秀吉の禁酒時代の逸話へ。嘘という言葉の歴史を紐解きながら、そこに笑いが存在することが肝要と説く。

ウソらしきウソはつくとも、誠らしきウソはつくな。柳田によれば、本当でないとすぐわかるのがウソであり、「相手を視(み)て常にその智力(ちりょく)相応に」繰り出すのが本来である。ここには作法があり、身につけるには修行が必要なのだった

朝日新聞『天声人語』より

笑いどころか、消費者に対する侮りすら透けて見える今回の嘘はどうにも嫌な感じがする。それに対して幼子のつく嘘はどうだろう。柳田はそれを「いたいけな智慧(ちえ)の冒険」と評した。その小さな小さな大冒険を笑ってあげよう、と。

続いて、毎日新聞『余禄』
こちらも朝日新聞と同じく食品偽装問題について。戦前の日本に暮らしたキャサリン・サンソムという英外交官夫人の言葉から幕を開ける。
かつて、洋食が庶民の憧れだったころのデパートのレストラン。そこに込められたのは、客に普段の食事とは違う華やかな場を楽しんでもらおうという思いだったのではないか?

デパートが日本人にとって「魔法の城」(サンソム)だった時代ははるかに遠く、とくに若い消費者にはその存在理由が問われる今日である。だからこそ、というべきだろう。「デパート商売繁盛の秘訣(ひけつ)は信用にあり」(小林一三)という初心がひときわ重みを増す

毎日新聞『余禄』より

食の安全や信用が失われて久しい昨今。不名誉な観察記が後世に残らないことを願って結び。

引き続き、日経新聞『春秋』
こちらは映画『カサブランカ』の「ゆうべはどこにいたの?」「そんな昔のことはおぼえていない」という台詞でスタート。
本日『春秋』が斬るのは、薬のネット販売解禁の動向及びそれにまつわる安倍首相の態度。かつて成長戦略第3弾として「薬のネット販売を解禁する」と発言したことに対し、そんな大昔のことは忘れてしまったのだろうかと揶揄して出てきたのが先の台詞。

最後は、煮え切らない態度の安倍首相に対し、「そんな先のことはわからない」なんてカサブランカのボギーみたいなことは言わないよねと皮肉をピシャリ。

最後は産経新聞『産経抄』
話題は日本美術展覧会(日展)における入選配分問題について。
引用されているのは日展の前身、文展に対する夏目漱石の批評文。時代を越えた痛烈な批判は、疑惑の渦中にいる人たちにはどう聞こえるのだろうか。

漱石は、文展を鑑賞後すぐに『文展と芸術』と題する批評文を発表した。「ひたすら審査員の評価や俗衆の気受けを目安に置きたがる影の薄い飢えた作品を陳列せしむるようになっては、芸術のため由々しき大事である」。すでに審査のあり方に、疑問を呈している。

産経新聞『産経抄』より

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