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電王戦リベンジマッチ決着!(棋譜もあるよ)

      2015/05/20

船江五段勝利おめでとう!!

といきなりネタバレ全開で申し訳ないが、いやぁ、本当によくやってくれた。今回は前大会とまったく同じ状態のツツカナと指すというプロ棋士側に圧倒的有利な状況だっただけに何としても勝って欲しかったのだが、そういった重圧にも負けずに見事な勝ちっぷりで感動させていただきました。

以下、本対局の棋譜。

朝からニコ生で視聴していたのだが、Live放送はとにかく重かった。映像はカクカクだし音声は途切れ途切れ、というよりむしろ無声状態の時間の方が長かったように思う。プレミアム会員ですらこれなのだから、運営が予想した以上の賑わいだったのだろう。興行的にはうまくいったようで何よりだ。

午前中の進み具合は前回記事を見てもらうとして、午後に入ってからの放送を振り返りたい。

午前終了時点で解説の鈴木八段の評価としては先手よし。Twitterでの形勢判断に定評のあるitumon氏の見解は互角か先手やや良しといった状態。自分ではどちらが良いかは判断が付かなかったのだが、人間側不利を主張する声が見当たらないことにほっと一安心。

対局再開後の一手は『5七銀』。ここからの数手の間、プロ棋士たちの見解は一貫して先手(船江五段)良しなのだが、ツツカナ自身の形成判断は後手(ツツカナ)良しのまま。とはいってもその差は100未満であり、評価値としては誤差の範疇。加えて午後から解説に参加した塚田九段はコンピュータは自分を高く評価するからコンピュータ側から100引いたくらいがちょうど良いとして、あくまで船江五段良しを主張。

52手目、ツツカナ側が『8九と』としたところで船江五段が長考。検討陣は、ひと目『6二歩打』が良さそうだが、との見解。

およそ一時間ほどの局面が動かない緊迫した時間が続く。もっとも緊迫していたのは対局室だけで、大盤解説場ではジャパネット塚田による電王戦関連の書籍紹介などが行なわれており和気あいあいとした進行だったが。これも船江五段の形勢が良かったからだろう。押され気味だったらそれどころではなかったに違いない。

たっぷり時間を使って検討した結果、船江五段が指した手は予想通りの『6二歩打』。
その後しばらくツツカナの攻めが続くが、これを綺麗に受けきって自陣の駒を清算。囲いは無くなっているが、王が逃げるスペースも十分にあるため中々寄らない形に。

そこから船江五段がジワジワと追い詰めていく形で形勢をさらに良くしていき、最終的には詰め将棋の若大将の異名に恥じぬ指しまわしで相手の王を討ち取って見事勝利へ。この詰み手順に対して、解説の鈴木八段は「相手(ツツカナ)を尊重した手」、船江五段の師匠である井上九段は「船江くんらしい格好良い手」と評価。

なお、80手目の5一金に対して同玉と指した場面で玉を3一に寄せていれば、持ち駒すべてを使いきってピッタリ詰むため投了図としてはそちらの方が綺麗だったとのこと。コンピュータ将棋開発者の中には強いだけでなく美しい棋譜を残せるソフトを作りたいという方も多いが、そちらの実現はまだまだ難しいようだ。

なにはともあれ並大抵ではないプレッシャーの中、見事勝利した船江五段には心からの賛辞を送りたい。

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