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【フリゲ】『キャンディリミット』レビュー!お菓子でみんなを幸せに!【75点】

      2015/10/09

タイトル:『キャンディリミット』
ジャンル:お店経営シミュレーション+ロボットバトル?
点数:75点


「キャンディリミット」オープニング

――みんなを幸せにするようなお菓子をつくりたい。

始まりはそんな思いつき。

お菓子の作り方? 魔法で何とかなるんじゃない?
お菓子の種類? あめ以外は知らないよ?

お菓子よりも甘い考えからスタートしたお菓子屋さん経営。

願わくば、一人でも多くの妖精たちが笑顔になりますように。

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お店経営シミュレーションとロボットバトルという二面性を持つゲーム『キャンディリミット』をレビュー!

ゆるふわな感じで進んでいくお店経営パート

というわけで、本日は第7回ウディコン優勝作品『キャンディリミット』をレビューしていく。

この『キャンディリミット』は主人公である「キャンディ」という妖精がお菓子屋さんを開店するところから始まる物語だ。

お菓子の作り方どころかお菓子の種類すらも詳しくない、そんな主人公がふとした思い付きから始めるお店経営。

『キャンディリミット』経営パート

経営パートの進め方はいたってシンプル。

「たんさく」でお菓子の素材を集め、「かいはつ」を行うことで新商品を作り出し、「えいぎょう」することでお菓子を販売する。基本はこの3つの動作の繰り返しとなる。

そのほかのコマンド「しょうひん」では開発済みのお菓子を確認することができ、「じょうきょう」ではこれまでの販売実績などを見ることができる。

「きゅうけい」は何もせずに時間を進めたいときに使うコマンド。滅多に使うことはないだろう。

 

キャラデザインとあいまって、一見ゆるふわ系の雰囲気ゲーに思われる方も多いかも知れない。
実際、私もプレイ当初はそのように感じていた。

だが実際には違った。羊の皮をかぶった狼ならぬ、妖精の皮をかぶったロボット、経営シミュレーションの皮を被ったバトルモノ。

 

それが、本作『キャンディリミット』の正体である。

 

事前説明なしで放り込まれるロボットバトルパートの不気味さ

お店経営を進めていく過程で、主人公「キャンディ」は夢を見る。

薄暗い部屋に一人。辺りには何かの操作パネルらしきもの。状況は一切分からないが、本能的な恐怖が襲ってくる。

そんな悪夢である。

 

この場面転換にあたって、プレイヤーに対する事前説明は一切ない。

突然、コンピュータのエラー音のようなSEが鳴り、ノイズが走ったような画面の後に先に述べたシーンへと飛ばされる。プレイヤーにとっても不気味さを感じる演出だ。

 

そのような悪夢を繰り返すこと複数回。変化は突然訪れる。

恒例となりつつある耳障りなビープ音。依然として意図の分からぬ機械の山。ただ一つ、普段と違うのは、眼前の窓に得体の知れぬロボットらしきものが映っていることだ。

しかも厄介なことにこのロボット、どうやらこちらに敵意があるらしい。

このままではやられてしまう。一体どうすれば……。

恐怖に押しつぶされそうになるキャンディ。絶対絶命の危機の中、彼女は閃く。

「こいつ、動くぞ!」

そう。悪夢のたびに訪れていた機械だらけの小部屋は、ロボットの操縦ルームだったのだ!

「キャンディリミット」戦闘パート

というわけで、突然はじまるロボットバトル。

これが本作『キャンディリミット』のもう一つの顔である。

 

戦闘システム的には、ちょっと特殊なターン制コマンド選択バトルといった感じか。

プレイヤーが操作するロボには行動ゲージが設定されており、移動・武器の使用などをするたびに行動ゲージを消費していく。この行動ゲージが無くなったらターン終了となり、敵に行動権が移るわけだ。

敵も同じように距離を詰めたり、攻撃をしかけてきたりするわけだが、敵の行動にはある種のパターンのようなものが存在する。このパターンを見切って、如何に相手をハメ殺すかが本作の戦闘パートの肝といえるだろう。

この辺りの戦闘バランスは中々上手に練られていて、初見で力任せに挑むとほぼ確実に返り討ちにあうが、二回目以降、きちんと作戦を組み立てて挑めば安定して勝利できるような塩梅に仕上がっていた。

 

唯一難点を挙げるとすれば、操作方法が理解しにくい点だろうか。

作中に簡易的な操作説明はあるのだが、正直分かりやすい説明とは言いがたかった。行動時のゲージ消費や、敵との距離のとり方など、やや癖のあるシステムなので、その辺りの説明をもっと充実してもらえれば、更に遊びやすくなっていたと思われる。

 

二つのパートを行き来する中で明かされる驚愕の真実

ふわふわと綿菓子のような雰囲気で進むお店経営パート。
狂気と鉄サビの臭いが渦巻く戦闘パート。

一見脈絡のない2つのゲームパートだが、当然両者の間には相関がある。

これらの関係性については『キャンディリミット』という作品の根幹に関わるために、このレビューでは詳細は伏せさせていただく。比較的短時間でクリア出来る作品なので、興味を持たれた方は、是非とも実際にプレイしていただきたい。

その上であえて語らせていただくとするならば、これら2つのパートは互いに絡みあいながら「生きるとは何なのか?」「幸せとは何なのか?」を問いかけているように感じられた。

そして、これら2つの疑問は、そのままこの作品のテーマになっているといえるだろう。

 

何も知らない無垢な妖精たちと、その背後にうごめく陰謀――。

その行く末は、アナタ自身の目で見届けて欲しい。

 

余談だが。

異なる2つのゲームパートと、それらが密接に絡み合って進行するストーリーという点において、本作品は『SCE2』と似た雰囲気を持つ作品といえる。

『SCE2』を楽しむことが出来た人ならば、本作もきっと楽しむことが出来るのではなかろうか。
逆に『キャンディライト』をプレイしてみて面白かった人は、ぜひとも『SCE2』にもチャレンジしてみて欲しい。

かなり独特で人を選ぶ作品ではあるが、それだけに濃い作品であることは間違いない。
ハマった時の中毒性(クリア後の考察含む)は、フリゲ界でも指折りクラスなので、一度お試しになられてみてはどうだろうか?


『キャンディリミット』のダウンロードはこちら。
(作者ホームページの作品ページに飛びます)

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