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【フリゲ】『片道勇者』レビュー!迫り来る闇を振り切り世界の果てを目指せ!【90点】

   

タイトル:『片道勇者
ジャンル:横スクロール型アクションRPG
点数:90点


片道勇者のタイトル画面

突如現われた魔王が、世界に『闇』を蘇らせた。『闇』は世界を喰らい尽くすようにその規模を拡大し、ついには貴方の住む地にも『闇』の魔の手が迫っていた。

貴方は旅に出ることを決意する。『闇』の魔の手から逃れるために。『闇』をもたらした魔王を討つために。

眼前には果てなく広がる世界。後方には迫り来る『闇』。
後退は許されない。ただ前へ前へと歩みを続ける冒険の日々が始まった。

――『片道勇者』――

一度進めばもう戻れない。まさしくそれは、一方通行の英雄譚。

 

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フリゲにおけるアクションRPGの傑作!『片道勇者』のレビュー!

ストーリーとシステムが渾然一体となった傑作!

というわけで、本日紹介するフリゲは『片道勇者』。

作者は『シルフェイド見聞録』『シルフェイド幻想譚』『WOLF RPGエディター』などの開発で知られるSmokingWOLF氏だ。

全体的にゲームとしてのレベルが高い本作品であるが、特にストーリーとシステムが自然な形で結びついている点がすばらしい。

本作品は冒頭で述べたように、迫り来る闇から逃れつつ、魔王討伐を目指すことが目的となっている。このストーリー上の目的と、横スクロールアクションにありがちな、一度前に進んでしまうと後には引き返せないという制約を、実に自然な形で結び付けている。

片道勇者のプレイ画面

更に巧みな点は、この『闇』から逃れるという設定が、本作品のゲーム性の根幹にも関わっている点だ。

本作では、画面左端に見える黒い霧に主人公が触れてしまうと、闇に飲み込まれたという扱いになってゲームオーバーとなってしまう。そのためプレイヤーはキャラクターが闇に触れないように前へ前へと動かしていかないといけない。

これだけ書くと、特に難しいところもない単純なゲームのように思われるかもしれない。しかしながら、これがなかなかどうして侮れない。

前へ進みたいプレイヤーを阻む様々な障害。それは、道中に現われるモンスターだけではない。

通り抜けるのが困難な山や湖。入り組んだ建物の奥に眠る宝物。見通しの甘さや一瞬の油断、自らの強欲さが、我々プレイヤーの首をじわりじわりと絞めていく。

気がつけばほら、貴方の背後に『闇』の魔の手が。

というわけで、この作品、闇雲に動き回っていると意外なほどにアッサリとゲームオーバーになってしまう。マップ上の様々なオブジェクトが、迫り来る『闇』とあいまって、本作のゲーム性にピリリと効いているわけだ。

このように、この『片道勇者』という作品では「闇から逃れる」という設定が、シナリオ、ゲームシステム、プレイする上での戦略性などなど、実に様々な部分に関わってくるわけだ。

一度進んだら戻れない」というスクロール系ゲームのお約束を、ここまで自然かつ必然的な形でゲームに組み込んだ作品を、私は他には知らない。

 

周回プレイで徹底的にやり込める点もポイント高し!

何度でも遊べるやりこみ要素の高さも『片道勇者』の大きな魅力だ。

本作ではクリア(あるいはゲームオーバー)になるたびに評価画面へと遷移し、到達距離・敵討伐数・宝箱取得率などに応じたスコアおよび勇者レベルが表示されるようになっている。

この時、勇者レベルに応じた伝説ポイントを入手することが出来るのだが、この伝説ポイントを使うことで様々な追加要素を解禁することが出来るのだ。

何度も繰り返しプレイし、伝説ポイントを貯めることで、プレイヤーキャラにより強力な特徴を持たせたり、前回プレイで入手した強力な武器・防具を引き継いでゲームを再開することも出来るようになる。

こうやって徐々にキャラクターを強化していきながら、スコアを伸ばしていくのが実に楽しい!

片道勇者キャラクターエディット画面

もちろん、あえて追加要素・引継ぎ要素を禁止し、縛りプレイ的な楽しみ方をすることも可能だ。

プレイヤーが冒険する世界もプレイする度にランダムで生成されるようになっているので、毎回新たな気持ちでプレイすることが出来る点も特徴だ。マップごとに「アイテムが豊富な世界」「仲間がたくさん登場する世界」などの特徴があり、周回プレイするプレイヤーたちを飽きさせないようになっている。

このように『片道勇者』には周回プレイを前提とした様々なギミックが用意されている。やり込み派のゲーマーにとっても嬉しい作りとなっているわけだ。

 

豊富なエンディングと個性豊かなキャラクター達にも注目!

本作品は仲間にしたキャラクターの好感度や、ゲームのクリアの仕方に応じてエンディングが分岐するようになっている。

前述したやり込み要素の項にも通じる話だが、各エンディングを見るごとに新たな真実が明かされたり、強力なクリア報酬アイテムが手に入ったりするので、是非ともすべてのエンディング到達を目指してプレイしてみて欲しい。

また、個性豊かなキャラクター達の会話イベントも一見の価値ありだ!

アクションRPGというジャンル上、作者の過去作と比べると会話イベントのボリュームは少なくならざるをえない。しかしながら、その少ない会話イベントとそれぞれの個別エンドで語られるキャラクター達の生き様は、流石のSmokingWOLF氏といった感じだ。

シンプルながらも笑いと泣きが絶妙にブレンドされたキャラクターエピソードは、ともすれば一本道ともいえる本作の旅路に、色彩豊かな彩りを与えてくれることだろう。

 

今日のフリゲ文化に多大な影響を与えたSmokingWOLF氏に感謝を

作品レビューの場で書くべきことかどうかは微妙だが、最後にSmokingWOLF氏への謝辞を述べて、この記事の締め括りとさせて頂こう。

今回紹介した『片道勇者』や過去作である『シルフェイド見聞録』『シルフェイド幻想譚』といったゲーム作品の製作、さらには無料で高機能なゲームエディターとしてフリゲクリエイター達の支持を得ている『WOLF RPGエディター』の開発、ウディタ製ゲームの発表の場でもある『WOLF RPGエディターコンテスト』の開催・運営などなど、SmokingWOLF氏がフリゲ文化に与えた影響は実に多大かつ多岐にわたる。いちフリゲフリークとして、氏の活動には本当に頭が下がる思いだ。

私のようなしがないゲーマーが、こうして日々フリーゲームを楽しむことが出来ているのも、SmokingWOLF氏をはじめとした製作者・開発者の皆々様のおかげである。そのことに改めて感謝を示したい。

製作者・開発者の皆さん、ありがとう。
フリーゲームを作ってくれて、ありがとう。
フリーゲームを公開してくれて、ありがとう。
フリーゲームで遊ばせてくれて、ありがとう。

わたしは、フリーゲームが好きだ。


『片道勇者』のダウンロードはこちら
(Vectorのダウンロードページに飛びます)

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