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将棋電王トーナメント終了&電王戦出場5ソフト決定!

      2015/05/31

ponanza対ツツカナ、決着!

序盤から互いが互いの玉を押さえ込みに掛かるという激しい展開になるも、中盤以降は激しいねじりあいの末、穴熊に入ったponanzaが玉形の堅さと持ち前の終盤力を活かして寄せ切るという形に。

序盤・中盤はponanza、ツツカナともに自陣良しとする評価値を出すという両者一歩も譲らない展開でしたが、最後はponanzaの圧倒的な終盤力、攻撃力の差が出たといった感じでしょうかね。

同時進行していた他の2局に関しては、3位決定戦 YSS対やねうら王 は、古参YSSが貫禄の勝利、5位決定戦 習甦対Aperyは、予選で苦戦していた習甦が底力を見せる形で勝利しました。

これによって電王戦本戦に出場する5ソフトが以下の通りに決定。

  • 1位:ponanza 製作者:山本一成さん・下山晃さん
  • 2位:ツツカナ 製作者:一丸貴則さん
  • 3位:YSS 製作者:山下宏さん
  • 4位:やねうら王 製作者:磯崎元洋さん・岩本慎さん
  • 5位:習甦 製作者:竹内章

いずれ劣らぬ強豪揃い。プロ棋士といえども油断は出来ない強力布陣と言えるでしょう。

気になる電王戦出場5ソフトの特徴は?

ponanza

第二回電王戦においては次鋒戦に登場し、佐藤 慎一四段に勝利。
コンピュータソフトとして、現役プロ棋士に勝利した最初のソフトとなる。

ソフトの特徴として、Magic Bitboardというチェスで使用されている駒の利きを高速で判定する仕組みが搭載されている。Magic Bitboardに関しては開発者の山本さんが大学院時代に残しているコレとかコレ(PDFファイル注意)を見て貰えればと思う。

ざっくり言うと、従来の方法では飛車・角などの駒の利きの一方向しか計算出来ず、縦・横・斜めなどの全方向の利きを算出するためには各方向用に回転させたOccupied Bitboard(盤面の状態)を管理しなければならなかったのが、Magic Bitboardを使うことで一枚のOccupied Bitboardだけで全方向の利きを一度に計算出来るようになったよ、ということらしい。正直ワケワカラン。

その一方で、探索パラメタなどは一部手作業で調整を加えているそうな。ちぐはぐちぐはぐドーピング。

定跡データベースはほとんど使ってないらしく、序盤はふわふわした手を指すこともあるが、中盤・終盤の怒涛の攻めは圧巻。第3回電王戦本戦では大将位としてA級棋士との対局になるが、その圧倒的火力で焼き尽くすことは出来るのか?

ツツカナ

第2回電王戦では中堅として船江恒平五段と対局。終盤の激しい寄せ合いを制す。
こちらはプロ棋士の棋譜を参考に読む手の深さを切り替える方式を採用しているとのこと。結果としてコンピュータが苦手とされる序盤戦から人間らしい手を指すことが出来、プロ棋士たちの間でも特に評価の高かったソフトである。

今回のトーナメントでも、優勝したponanza以外には無敗という前評判どおりの強さを発揮。1位のようなポジションは苦手なので、2位か3位あたりを目指したいという開発者一丸さんの希望通り?に堂々の2位抜け。

一部では開発者は癒し系なのにソフトの指し筋は苛烈というような意見も出ているようだが、本戦ではどんな活躍をしてくれるのか、楽しみに待ちたいと思う。

YSS

コンピュータ将棋における古参のひとつ。AI将棋の名で市販され、多くの人に親しまれている。

攻めに偏重しがちなコンピュータ将棋ソフトにおいては珍しい守りの棋風。後にも先にも類を見ないその粘り強さがプロ棋士相手にはどう作用するのか、要注目です。

やねうら王

対コンピュータソフト用の必勝定跡パターン『やね裏定跡』など複数の独自メソッドを搭載。当初はネタ勢かとの声もあったが驚きの強さで、まさかの4位入賞。電王戦本戦への出場切符を獲得した。

対ソフト用の戦術を用意したりと、勝負師として勝ちに対するこだわりは人一倍強い。が、そういった独自メソッドが対人戦においてどのように作用するのかは未知数。

習甦

羽生さんから白星を重ねたいという思いを込めて命名。
第二回電王戦では先鋒として登場。阿部光瑠四段と熱戦を演じた末、惜しくも敗れる。
局面の状況や将来の駒の動きなども考慮した柔軟な評価関数を持つ。
今回のトーナメントへの意気込みとして、「柔軟な受けや最速の寄せなど、習甦の持ち味を発揮した名局を残したい。」と語っているように、美しい棋譜を残すことを目標の一つとしているようだ。今後の更なる発展に期待!

以上、簡単ではあるが本戦出場ソフトの紹介をさせて頂いた。来年春の電王戦が今から待ち遠しい。

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