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【フリゲ】神がかったテンポの良さ! 『らんだむダンジョン』でゲーム中毒になろう!【95点】

      2015/06/03

タイトル:『らんだむダンジョン
ジャンル:お宝探索RPG
点数:95点


らんだむダンジョン画像

以前、『巡り廻る』のレビューを書いた際に、フリーゲームとは強烈な個性の塊であるために、単純に甲乙をつけるのは難しいということを述べた。

その考え自体は今でも変わっていない。「どのフリーゲームが一番面白いのか?」という問いに対しては、未だ答えが出せずにいる。いや、正確には一生答えが出ることは無いというべきか。

比較の難しさもさることながら、有名・無名のクリエイターたちが日々新作を出しては消えてゆくのがフリーゲームというものだ。そんな激流の中において、一時のみを切り出して、どれが一番なのかなんて議論すること自体が無意味なのだろう。やはり「どのフリゲが一番か」という問いに答えが出ることは無さそうだ。

 

さて。「どのフリゲが一番か」という問いに答えることが出来ない一方で、実は私の中でフリゲ初心者の方にオススメしたい作品というのは決まってたりする。そのオススメ作品というのが、今回紹介する『らんだむダンジョン』だ。

 

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らんだむダンジョンはどんなゲームか?

フリゲ好きの間では相当有名な作品なので、作品紹介といっても今更感マシマシだが、どうかご容赦頂きたい。

『らんだむダンジョン』というゲームを簡単に説明すると、やかましい少女パーティーを操作してダンジョンに潜り、お宝を集めるゲームである。その過程で村を発展させたり、賞金首を狩ったり、世界を救ってみたりする。そんな作品だ。

基本的にはダンジョン探索とそれに伴うアイテム収集がプレイ中のメイン作業となるだろう

ストーリーもあるにはあるが、全体的にコミカル路線のシナリオが多く、ストーリーメインというよりかはダンジョン攻略やアイテム収集をさせるための動機付け的な意味合いが強い。(かと思えば、いきなりシリアス展開に入ったり、世界観や種族設定などが妙に凝っていたりと、なかなかどうして侮れない面もあるのだが)

 

らんだむダンジョンの凄さは神がかったテンポの良さだ!

先ほど述べたように『らんだむダンジョン』はダンジョン探索とアイテム収集がメインの作品である。基本的には、同じダンジョンに何度も繰り返し繰り返し潜りながらアイテム収集とパーティ強化を図っていくゲームだ。

作業の目的がシンプルであり、また戦闘システム自体も慣れ親しんだRPGツクールの基本戦闘システムをそのまま採用しているために、フリゲ初心者であっても非常にとっつき易い。この辺りが冒頭でフリゲ初心者にオススメの一作と述べた理由になっている。

 

と、ここまで書いてきたことだけを見れば、シンプルさだけが売りの底の浅いゲームと思われる方もいるかもしれない。当然ながら、そんなことはないので安心してほしい。

この作品の凄さであり恐ろしいところは、アイテム収集をし続けたくなるような動機付けの巧みさと、周回作業を苦に思わせない圧倒的なテンポの良さである。

 

まず、動機付けの巧みさについて説明させて頂きたい。

アイテム収集がメインのゲーム作品というのは、アイテム収集それ自体が目的であり報酬(図鑑のコンプリートなど)となっている場合が多いが、この『らんだむダンジョン』においては違う。

800種類を超えるアイテムそれぞれに思わず笑いがこみ上げてくるようなテキストが用意されていたり、一部の装備品については入手後に宿屋に泊まることで、その装備にまつわるプチイベントが起こったりする。

これら一つひとつのテキスト・イベントの出来が良い。一つ見ると他のも見たくなるため、ついつい何度もダンジョンに潜ってしまうはめになる。

らんだむダンジョン画像

新しい装備を見つけるたびに湧き上がってくる高揚感、期待の高まり。このワクワクは、他のゲームではなかなか味わうことが出来ない感情だ。

このようにアイテムを入手することで、アイテムそれ自体とは別のリターンがプレイヤーに用意されている辺りが、『らんだむダンジョン』の動機付けにおける巧みさだ。

 

続いて、テンポの良さについての説明だ。

ストーリー自体の軽妙さもさることながら、本作品の素晴らしさは戦闘テンポの良さに集約されると言っても良い。正直、ここまで戦闘テンポが良い作品を、私は他に知らない。

戦闘テンポが良いという事で、難易度低めのサクサク戦闘をイメージされる方もいるかもしれないが、そういうわけではない。むしろ、単純な戦闘の難易度でいえば『らんだむダンジョン』は難易度が高い部類に属する。

 

らんだむダンジョン画像

 

本作品の戦闘テンポの良さは、単なる戦闘自体の難易度の高低ではなく、その周辺のシステムとの高い親和性によって生み出されている。

まず、本作品のエンカウントシステムだが、シンボルエンカウントシステムを採用している。これによって、強敵との戦闘を避けつつ、アイテム収集に注力することが可能となっている。

仮にシンボルを避け損ねて戦闘になってしまったとしても問題ない。万が一全滅してしまったとしてもデスペナルティーなどは一切ないため、気楽にダンジョンに再チャレンジすれば良い。

戦闘中shiftキーを押しっぱなしにすることで戦闘を高速化できる点も好印象だ。

本作品はとにかくアイテムを収集することに対するストレスが極力少なくなるように設計されている。そして、装備を整えることさえ出来れば強敵相手との戦闘でも楽が出来るようになっている。

本作の戦闘に影響を与える要素として、装備品が占めているウェイトは非常に大きい。装備品自体に設定されているパラメータの影響も大きいが、それ以上に各種状態異常の耐性装備を揃えることが出来るかどうかというのが非常に重要だ。

この辺りは前述したアイテム収集の動機付けとも関わってくるが、この作品はとにかくアイテム(装備品)を収集したいと思わせるシステム作りが上手い。

そして、その収集作業に掛かる負担が極力少なくなるようにデザインされている上に、その収集作業を通じて自然とキャラクター強化が行われるようになっている。

 

つまり、すべてのシステムが一体となって作用することで「アイテム収集」→「キャラクター強化」→「ボス撃破」→「次の階層へ」というゲームサイクルをスムーズに回しているのが、『らんだむダンジョン』の特徴であり、このことが他のRPG作品にはない独特のテンポの良さを生み出していると言っていい。

決して低難易度のゲームではないのだが、ダンジョンに潜るだけというシンプルさと、この独特のテンポの良さによって驚くほど快適にゲームを楽しむことが出来る。

 

そして過ぎ去った時間を見て呆然とするのだ(笑)

らんだむダンジョン画像

 

『らんだむダンジョン』の欠点……あるのだろうか?

フリゲをレビューするときは大抵一つ二つは不満を述べている性格の悪い私だが、この『らんだむダンジョン』については欠点らしい欠点が見つけられない。

強いて言うなら、「ストーリー性が薄い」とか「グラフィックが汎用素材で個性に欠ける」とかだろうか。

しかし、これすらも前述したテンポの良さ、作品の軽妙さに貢献しているという見方も出来る。正直、純粋な欠点というものは存在しないのではないかとすら思ってしまう。

 

あぁ、一つあった。それも相当に重大な問題点が。
『らんだむダンジョン』は凶悪な時間泥棒。これは非常に重大な問題だ(笑)

 

『らんだむダンジョン』はフリゲ史上に名を残す傑作だと思う

ここまで書いてきたことから分かるように、RPGを取り巻く全ての要素が、奇跡的ともいえるくらいに上手く噛み合った傑作が『らんだむダンジョン』という作品だ。

ぶっちゃけ、そこらの商業作品よりもゲームデザイン・レベルデザインは優れていると思う。

どこからどこまでが計算で、どこからどこまでが偶然なのかは、部外者の私には分からないが、仮に全てのバランス調整を計算づくでやり切ったのだとすれば、この作者は天才と言っていいだろう。

 

圧倒的な中毒性で、いつまでもダンジョンに潜っていたくなる。いつまでも彼女たちと冒険していたくなる。そんな素敵で愉快で痛快なダンジョン探索RPG『らんだむダンジョン』!

まだプレイしていないそこのアナタ、やらなきゃ絶対損ですぜ!


『らんだむダンジョン』をダウンロードされる方はこちら(Vectorの作品ページに飛びます)

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