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北朝鮮内で起こっている処刑騒動に思うこと | 新聞コラム斜め読み-2013年12月14日-

      2015/05/20

数日前に北朝鮮のナンバー2、張成沢(チャンソンテク)氏の所在がわからないというニュースを取り上げたが、とっくに処刑されていたらしい。確か韓国外交筋の話では処刑はされていないという話だったと思うが、まったくどうなっているのやら。

それにしても金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の暴走もここまで来たかといった感じである。自らの叔父であり後見人でもある張成沢氏をこうもあっさり殺すのか。どうにも自分には理解出来ない行動である。諸外国に対して発せられていた『無慈悲なホニャララシリーズ』は幸いにも実行されることは無かったが、今回の粛清に関しては確かに無慈悲と認めざるを得ない。

本日付の朝日新聞『天声人語』ではローマ皇帝のネロ、ソ連のスターリンを引き合いに独裁者の圧政とそれを風刺する大衆の話だ。『権力への風刺は、圧政が強いほど傑作を生む。くじけぬ人々の強靱(きょうじん)さによって独裁は必ず倒れると、歴史は物語る』と。

また毎日新聞『余禄』では、政治の力学を取り上げ粛正が粛清を呼ぶ最悪のシナリオを危惧。『このところぎくしゃくする日韓米中だが、北による不測の事態封じ込めでは足並みをそろえたい』と各国連携をとってこのシナリオを回避するよう訴える内容。

産経新聞『産経抄』では視点を変えて北朝鮮とプロレスとの不思議なパイプに着目。訪朝問題が取り沙汰されているアントニオ猪木議員が張成沢氏に面会していたことに触れ、北朝鮮内で反逆者指定を受けた張氏と親密にしていた猪木議員の再度の訪朝は不可能だろうとの見解を提示している。

さて、経済改革派であった張氏の処刑により北朝鮮の態度がより強硬になるのではとの懸念が出ている。確かに今以上の軍部の暴走などは避けたい。今後の動向が気になるところだ。

が、そんなことより気になることがある。下世話かつ不謹慎ではあるが、ぜひとも解決したい疑問だ。処刑の方法である。

過去の粛清において、かの国は迫撃砲を利用した実績がある。迫撃砲とは簡易的ではあるが大砲の一種である。反逆者一人を殺すために使うのはどう考えてもオーバーキルだろう。また、迫撃砲は発射時の衝撃を地面に吸収させるために発射角度を高くとり、その砲弾は曲線を描くように射出される。結果として命中精度は低くならざるを得ない。

上記の理由から迫撃砲を利用した処刑が報道された際、残忍さよりもその非効率さを理由に一部界隈で話題になったりもしたのだが、今回はいったいどのような方法で処刑を執行したのだろうか。非常に気になるところである。

余談だが、処刑関連で小話を一つ。

現代ではギロチンといえば残虐かつ非人道的なイメージが付きまとうが、その開発経緯は受刑者の苦痛緩和のためだとか。というのも当時のフランスでは死刑執行にあたり平民は絞首刑、貴族は斬首刑という規定があったのだが、斬首刑の場合、執行人のスキルにより受刑者の受ける苦痛が大きく異なってくる。その問題を解決するために確実かつ速やかに斬首を行える処刑器具の開発が求められた結果、ギロチンが誕生したそうだ。

また、先に述べたように平民は絞首刑、貴族は斬首刑と分かれていたことから分かるように、当時のフランスでは斬首は名誉ある死とされていた。日本でいう切腹のようなものである。これがギロチン誕生以後は、平民でも貴族でも等しくギロチンによる斬首が執行されるようになった。

上記のような理由から、ギロチンのことを人道的な処刑器具、もっとも慈悲深い刃などと呼ぶむきもある。

さてさて。北朝鮮の無慈悲な迫撃砲と、近代ヨーロッパで猛威を振るった慈悲深い刃。
並べてみると不謹慎ながら不思議な面白みを感じるのは何故だろう。

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