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今年の漢字と外来語の訳 | 新聞コラム斜め読み-2013年12月13日-

      2015/05/20

今年の漢字に『輪』が選ばれたらしい。東京オリンピック招致の成功を受けての結果だろう。
個人的には今年の漢字として思い浮かぶのは『偽』だったのだが流石に後ろ向き過ぎたか。いろいろと思うところはあるが、前向きな一字が選ばれたことを喜ぶことにしよう。

さて、本日の『天声人語』は今年の漢字『輪』からオリンピック『五輪』の話題へと移り、さらに人のつながりの『輪』を説いた故マンデラ氏の話へと発展させる構成となっている。
最後は、五輪がまだアフリカ大陸で開催されたことが無い点に触れ、清水寺での墨書に五輪の完成を願掛けした、と。

ちなみに冒頭部分で『オリンピック』に『五輪』の訳をあてたことを大絶賛している。国民的財産のような一語である、と。

ひねくれものとしてはこの一文を見たときに、では最低の訳語はなんだろうかなんて考えてしまう。思いのほか結論はすんなりと出た。『Mathematics』の訳語、『数学』である。

Mathematicsにとって数字は確かに大事な要素ではあるが全てではない。少なくとも『数の学問』などと呼ばれる類のものではないだろう。第一、数に重きを置くのであれば『arithmetic(算数)』で良いのではないか。

余談だが、Mathematicsの語源は古代ギリシア語の「mathema(学ぶことができるもの)」と、「mathesis(学ぶ動作)」の2つの言葉にあるらしい。

つまりMathematicsは学ぶことそのものを指す言葉であり、”全ての学問の基礎として学びうるもの”を指し示すというのだ。

様々な研究の場で応用され、『科学の女王にして奴隷』と称される学問の名称としてはこの上なくふさわしいと言わざるを得ない。それだけに日本語訳の『数学』という語はどうもいまひとつな感じがしてしまう。

とはいえ、どのような訳を与えるのが適切かと訊かれると返答に困るのだが。

『数学的思考法』の著者、芳沢光雄さんは著作の中で『好学』を採りたいと述べているが、皆さんはどう思われるだろうか。

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