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明日のジョーと寺山修二 | 新聞コラム斜め読み-2013年12月10日-

      2015/05/20

『サンドバッグに浮かんで消える……』から始まる明日のジョーの主題歌。あいにくリアルタイムで視聴していた世代ではないが、そんな私でも『たたけ たたけ たたけ』の繰り返しの部分が妙に印象深く記憶に残っている。

この曲、作詞者があの寺山修二であることを12月10日本日付の岩手日日新聞のコラムで知った。

1935年の12月10日は詩人・寺山修二が生まれた日である。少年時代はボクサーに憧れていたという。だが、減量の苦しさからその夢を断念したと先のコラムには記されている。

「『食うべきか、勝つべきか』の二者択一を迫られたとき、食うべきだと思った」とも。

元コラムではこの後、亀田大毅さん防衛騒動における元世界王者の減量失敗に対し勝つことよりも飲むことを選んだと、やや辛い評価。一方、八重樫東さんの二度目の防衛成功に対しては「あした」をみつめた厳しいトレーニングのたまものであろうと大絶賛している。

確かに八重樫東さんの防衛成功は喜ばしい。亀田大毅さんの一連の騒動に対してきな臭いものを感じなくも無い。だが、ひとまずそこは置いておく。

何かを成し遂げるのに厳しいトレーニングに耐えることが必要な場合もあるだろう。だが先の寺山修二の話を思い出してほしい。あそこで食うことではなく勝つことを選んでいたら、稀代の詩人・言葉の錬金術師とも呼ばれた寺山修二は果たして存在していただろうか、と。

努力を否定するつもりはない。だが同時に道は一つではないことも思い出してほしい。「あした」に取り憑かれた結果、真っ白に燃え尽きちまうのはあまりに悲しくはないか。

ひねくれものの意見だが、ブラック企業問題だの若年者の自殺だのといった報道を耳にするたびに、そういったユルイ考え方があっても良いのではないかと考える。

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