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防空識別圏設定にみる中国の暴走 | 新聞コラム斜め読み-2013年11月28日-

      2015/05/20

フィリバスター』と『ステータス・クオ』。

ここ数日の『余禄』は、私の知らない用語が紹介されているので非常に勉強になった。
ちなみにフィリバスターは関係の無い演説を長時間して議会の進行を妨げる妨害工作を行うことを指し、ステータス・クオはラテン語由来の言葉で「現状」という意味らしい。

現状を維持するか、変更するか。日常の様々な場面で出てくる問題だが、こと政治や外交においてはより一層繊細な問題である。本日付の毎日新聞『余禄』では「国際関係ではいつも現状を維持したい国と、変更したい国とがせめぎ合う」といった言葉とともに、先ほどのステータス・クオという言葉が紹介されていた。

中国の東シナ海における防空識別圏の一方的な設定と、それが生んだ国際的波紋についてのコラムである。日本、欧米の反発は勿論のこと、韓国までもがこの傍若無人ぶりに遺憾の意を表明したというから中国の孤立具合がうかがえる。

この状況を受けてかどうかはわからないが、中国大手検索サイト百度の掲示板に「なぜわが国の盟友は頼りない国ばかりなのか」といったスレッドが立てられたらしい。
スレ主自身は、「中国が友好的ではないから人に嫌われるのか?」と自国が国際社会で孤立していく現状を憂慮しているようだが、寄せられたレスを見る限り大部分の中国人はそうは思ってないらしい。

「わが国は同盟を結ばない政策だから盟友はいない」「盟友がいるかどうかなど関係ない。強大であることこそもっとも重要」など、いかにも中華思想全開の意見が大勢を占めたという。

中国四千年の歴史という言葉を揶揄して、連中は四千年前から何も進歩していないと評する者もいるが、なるほど確かに。四千年前と同じかどうかはともかくとして、旧態依然とした自己中心主義は今後も続きそうである。非常に困ったことではあるが。

先に紹介した『余禄』では、「信頼を生み出すより恐怖を生む方が彼らには重要らしい。驚愕した諸国が自己を防衛するために連合すると彼らは不平をならす」という言葉を引き、今回の中国の暴走を批判している。

この言葉は第一次世界大戦前のドイツを指してのものだそうだが、今回は中国がいかに不平を言おうとも政府には毅然とした態度で臨んでもらいたい。

第一次大戦後の国際的な厭戦感情は、ナチスドイツの暴走を許し、結果として世界を第二次大戦へと向けさせた。先進国を中心に世界的な厭戦感情が強くなっている今こそ、安全保障とは何かを一人ひとりが考えねばならないのだろう。

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