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言語と文化とクールジャパン | 新聞コラム斜め読み-2013年11月26日-

      2015/05/20

英国の国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルが選んだ「英国にとって大切な10の外国語」の中に日本語がランクインしたそうだ。日経新聞『春秋』が報じている。

言語は文化の根幹を成す。自国の言葉が諸外国から大切だと評価されれば誇らしくもあるだろう。春秋の書き手も同様の思いでその報告書を手に取ったようだ。

もっともその誇らしさもすぐに半減してしまったようだ。報告書の中をのぞいてみれば、選ばれたとはいってもその位置づけは10言語中10番目。英語化した日本語の例として上がっているのは「KIMONO、SAMURAI、GEISHA、KAMIKAZE」などなど。確かにこれでは誇らしさも有り難味も半減だろう。

グローバル化、グローバル人材というような言葉をここ数年ほど良く聞く。世界を股に掛ける企業、人材になろうとするのはいいが、そのために必要なスキルを聞いてみると「とりあえず英語かな」というような歯切れの悪い答えが返ってくることが多い。

英語を学び世界の情勢を知る、自らの考えを海外に発信する。それもすばらしいことだろう。しかし、それ以上に外国の人々が日本のことをもっと知りたい、日本語を学びたいと思えるような自国文化を育てるほうが、より有意義であろう。

このコラムの最後では、政府が推進中のクールジャパン戦略に触れている。その風が英国に届いているのかどうか、と。

クールジャパンという名前とは裏腹に中身は漫画やアニメなどのオタクカルチャーがメインであることに気まずさや小っ恥ずかしさを覚える人もいるかも知れない。

だが漫画やアニメを通じて日本語を覚えたという外国人の話を見聞きするたびに思うのだ。この国の文化で、これほどまでの影響力、いや感染力というべきものを持つコンテンツが他にあるだろうか、と。

調べたところによると、日本のGDPにおけるコンテンツ産業が占める割合が約2%、ハリウッドなどを擁するアメリカが約5%であることを考えると、日本のコンテンツ産業はまだまだ貧弱なのも事実だろう。

クールジャパン戦略自体に様々な問題が指摘されている。そもそも名前からして全くクールじゃない。私個人としてもクリエイティブな領域に政府の手が掛かることを全面的に肯定しきれない部分はある。

それでも、これらの取り組みが日本の文化発信の突破口となってくれることを強く期待してやまない。

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