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一票の格差と民主主義の今後 | 新聞コラム斜め読み-2013年11月21日-

      2015/05/20

一票の格差にまつわる一連の訴訟に対し、二十日、最高裁は現状を違憲状態とみなす判決を出した。
本日の各紙社説・コラムはこの件について述べているものが多く見受けられる。

まずは主要紙から見ていくと、毎日新聞『余禄』では1928年イギリスで行われていた普通選挙に触れている。当時のイギリスでは社会的身分により一人の人間が二票の投票権を持つことが認められていたそうだ。こうした社会的身分による一人二票制度は法の下の平等に反するため現代日本では認められていない。
にも関わらず、現実は地域ごと一票の持つ重みが異なっており、事実上の一人二票制度が横行している状況を皮肉げに評している。

日本経済新聞『春秋』も一票の格差問題に対する判決について書かれている。
ただし、こちらは国会と司法の対立構造が話のメイン。
今回の違憲状態との判決に対し、自民党議員から「司法の暴走」との声があがったらしい。これに対して、三権分立のイロハも知らないのかと一刀両断。その一方で、高裁判決では違憲判決が主流だったにも関わらず、ここにきて違憲状態との判決が出たことに対しては、司法の政治への配慮がうかがえると、やんわりとした指摘を加えている。

地方紙でもこの問題を取り上げているコラムは多い。

東京新聞『筆洗』では、二人の少女がケーキを公平に分けるにはどうするかという話を引き合いに権力分立の視点から本問題に言及。
本件の問題点として、一票の格差による損得がケーキの大小のように目に見えるものではないことを挙げ、国民一人ひとりに対し、投票権・民意の反映というケーキに対してもっとも貪欲になるように勧めている。

ケーキつながりで神戸新聞『正平調』も併せて紹介。
こちらは「本気でやせようとしないカエル」という作り話を例に本件を説明。サイズの小さい服を着るために、一時的におなかを引っ込めてやり過ごそうとするカエルを例に、その場しのぎの対応を続ける国会を非難。目の前のケーキにすぐに飛びつく体質に対し、お灸をすえるコラムとなっている。

このように各紙、格差是正に対して積極姿勢を見せない国会・政府に対して業を煮やしているようである。

格差といえば地域格差もそうだが世代間格差も気がかりだ。シルバー民主主義とも称される高齢者優遇政策は果たしていつまで続くのか。

間接民主主義それ自体の抜本的解決が必要な時期に差し掛かっているのかもしれないが、私の頭では具体的な開園案が出てこないのが口惜しい。

最後に『違憲』『違憲状態』の違いを簡単に記しておく。
『違憲状態』とは、「現在の状態が将来にわたって改善されなければ違憲となる可能性はあるが、現状ではあくまで合憲」というような状況を指すそうだ。

つまり、今回の最高裁判決は一票の格差問題対して違憲状態という名の『合憲』判決を下したのである。この点を踏まえて今後の動向を見ていきたいと思う。

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