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大塚明夫さんが「声優学校は無駄」って言ったので、これからの声優のなり方について考えてみる

      2015/06/07

上記、大塚明夫さんの発言がTwitter上で話題を呼んでいる。

大塚明夫さんと言えば攻殻機動隊のバトー役などで知られる大御所声優。
最近だとFate/Zeroのライダー役の熱演などが記憶に新しいだろうか。

いずれのキャラも豪放磊落を地で行くような見ていて気持ちのいい兄貴分キャラであり、作品ファンからの人気も高い。アニメ・ゲームファンの間での、大塚明夫さん自身の人気・知名度も相当なものである。

そんな大塚さんの発言ということもあって、各界隈での反響は相当なものだったようだ。

大塚明夫「ベテランの声優で声優学校を出た人などいない」にため息が出る一方反論も(togetterまとめ)

大塚さんの発言に対し「正論だ」と賛成する意見も多くある一方、「大塚さんの時とは時代が違う」「大塚さんは親父さん(大塚周夫さん)のコネがあったから」などといった反論も見受けられる。

色々意見が流れているが、結局の所これから声優を目指す人たちはどうすればいいのだろうか?

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ちなみに大塚明夫さん自身は、声優になりたかったらこうすれば良いというようなことは言っていない。
それどころか、声優業界の厳しい現実を伝えたうえで「声優だけは辞めておけ」と断言している。

確かにただでさえ収入が不安定な商売だというのに、昨今は声優志願者の数も増えており、供給過多な状態にあるという。

これでは声優学校に入ったところで食っていける人の方が少ないだろう。
生半可な覚悟ならば、学校云々の前に諦めてしまったほうがマシというわけだ。

しかし、そのような実態を知ってなお声優を志す人はどうするべきなのだろう?
声優学校以外のアプローチで声優になるにはどうすれば良いのだろうか?

声優になるためには?

さて、ここまで何の説明もなしに「声優学校」と書き続けてきたが、どうも声優になるための教育機関は大きく分けると二種類あるらしい。

「声優養成所」と「声優専門学校」だ。

声優養成所は声優プロダクションが付属している育成機関のことを言う。
声優専門学校は声優プロダクションとは独立した専門の教育機関のことを言うようだ。

それぞれの特徴は大体こんな感じ。

【声優養成所の特徴】
・授業時間は少ないが、拘束時間が短いため仕事・学業などとの両立が出来る。
・母体がプロダクションなので、実力さえあればデビューに直結している。
・所属オーディションは母体となっている所しか受けられない

【声優専門学校の特徴】
・授業時間が多く、時間をかけて学ぶことが出来る。
・プロダクションに縛られないので、複数のプロダクションの所属オーディションが受けられる。

どちらが良いかには色々意見があるようだが、調べてみた限りでは時間とお金を有効活用出来る声優養成所をオススメしているところが多かったように思う。

もっとも大塚さん自身は養成所・専門学校ともにバッサリ斬って捨ててるわけだが。

「声優学校や養成所というのは非常に儲かる商売です。学校には、生徒たちの将来の面倒をみる義務がありません。入った人間を必ずこのレベルのスターにします、入った人間を社員にして給料を支払いますといった契約を交わすわけではないのである意味気楽です」

参考元:アニメの主演3カ月でギャラ50万円!? 大塚明夫が告発する声優業界の厳しい現実

大塚さんが所属するマウスプロモーションも付属養成所があるわけだが、こんなことを言ってしまって大丈夫なのだろうかと心配になってくるレベルである。

結局、先に書いた内容と重複するが、声優学校を出たところでプロになれる保証はないし、仮にプロになったとしても一部の人気声優を除いて稼げるわけじゃないんだから学校に行くだけ無駄ということなのだろう。

その他の声優デビューの手段としては「劇団出身」「舞台役者出身」「子役出身」などがあるようだ。

声優という職業が認知されていなかった時代はこれらの経歴が主流だったらしい。
まだ売れてない俳優・役者が小遣い稼ぎもかねて声の仕事を請け負う。昔はそういうことが多々あったようだ。

とはいえ、今「声優」になりたい人が劇団に入ってどうこうというのは流石に遠回りが過ぎるだろう。

……割りとマジでどうすればいいのか分からなくなってきたぞ。

あの有名声優たちはどうやって声優になったの?

ここで参考情報として、2014年度アニメ出演作品が多かった声優たちの経歴をまとめておく。
(出演作品数の参考元はこちら:アニメ出演本数で見る、声優ランキング【男性編】【女性編】)

櫻井 孝宏:代々木アニメーション学院
中村悠一:代々木アニメーション学院
福山潤:青二塾(青二プロダクションの声優養成所)
梶 裕貴:日本ナレーション演技研究所(アーツビジョンの養成所)
小野大輔:青二塾(青二プロダクションの声優養成所)

沢城みゆき:オーディション合格にて直接デビュー(養成所などへの通学なし)
花澤香菜:子役出身
大原さやか:俳協ボイスアクターズスタジオ(東京俳優生活協同組合の養成所)
茅野愛衣:プロ・フィット声優養成所(プロ・フィットの養成所)
早見沙織:日本ナレーション演技研究所(アーツビジョンの養成所)

上記を見る限り養成所を経て声優デビューというのが圧倒的に多い。その一方で専門学校経由、子役経由というのも散見される。

異彩を放つのは沢城みゆきさんの経歴だろうか。

沢城さんは中学二年生のとき『デ・ジ・キャラット』のオーディションに合格し、そのまま声優業と学業とを両立する生活を送って今に至っている。

長々と書いてきたが、結局のところ本気で声優になりたかったら養成所に通うのが一番マシなのだろう。

もっとも養成所に通ったところで、その後の暮らしが約束されるわけではない。むしろ養成所は専門学校以上に実力主義とのことなので、生半可な覚悟で声優を目指すのはやはり止めたほうがいいのだろう。

個人的にはネット声優みたいなアマチュアないしセミプロで働いているような人たちの認知度を上げる場をもっと提供していって、その中で結果を残した人をプロとして引き上げるような仕組みが出来ればいいと思ってますけどね。

WEBにおける音声公開の場として「こえ部」や「こえせん」とかがあるにはあるけど、世間の認知度としては相当微妙だし。

まぁ、近い将来こういうところから人気声優が出るような時代が来るかもしれない。

小説では既にネット小説発の人気作品とかが出てきてるしね。
(「ソードアートオンライン」とか「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」とか)

そもそも学校って必要?

で、声優志望でも何でも無い自分が何でこんなことを長々と書いてるのかというと、この手の議論って声優業界に限らずあらゆる業界で言えると思うからなんだよね。

専門学校に通ったところで実際の仕事で使えるレベルの技術が身につくわけでもなく、将来の保証は一切なし。

潰しが効くとされている大学進学にしたって、いざ企業に就職しようっていう段階になると、「学校で覚えてきたことなんて社会じゃ通用しないよ」とか言われる始末。

人事側にしたって、大学で学んできた内容なんてどうでもよくて、「有名大学卒ならまぁある程度の地頭の良さはあるだろうし、無難な選択だろ」くらいの感じでしょ?

ほんと、教育とか学校って一体何なんだろうね?

今はある程度の情報までならネットで手に入るし、また自身の活動をインターネットを通じて世界に発信し、フィードバックを貰うことも出来る。

まだまだ不十分ではあるけれど、個人で学習・活動する場が整いつつある。

近い将来、箱モノとしての学校っていう奴は無くなるかもしれない。むしろ無くなった方がいい気さえしてる。

この記事を3行でまとめると

・声優なんて辞めておけ
・それでも声優になりたいなら養成所がいいよ
・学校って要らなくね?

声優魂 (大塚明夫)

大塚明夫さんが語る「声優論・仕事論」。
最初から最後まで、ただただ繰り返される「声優だけはやめておけ」というメッセージは、声優志願者に対する試練かはたまた激励か。

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