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就活のマニュアル、人事のマニュアル、人間のマニュアル | 新聞コラム斜め読み-2013年11月19日-

      2015/05/20

11月19日付け朝日新聞『天声人語』は政府の教育再生実行会議を取り上げている。
なんでも大学入試を人物本位の選考制度に変えるのだそうだ。

従来の学力試験に加え、面接や集団討論などを試験項目に加え、また生徒会活動や部活動、インターンシップやボランティア、海外留学経験なども評価項目に加えるらしい。

先の記事では、結局は面接突破のためのテクニック磨きに走る、裕福な家庭の子が有利になり不公平ではないか、といった声を取り上げ制度改正に対し批判的な立場である。

もっとも愛国心などが盛り込まれる予定の検定教科書に対する批判を結論に持ってきているあたり、入試制度云々のくだりは単なる前置きだったのかも知れないが。

新聞コラムというものは良くも悪くも各紙のイデオロギーが色濃く反映される。それがまた面白いところでもあるのだが。

さて、ここからは本件に関する個人的な見解を述べたいと思う。
まず結論から言いたい。私は大学入試に人物評価などを組み込むのは反対である。

より正確にいえば大学のこれ以上の就職予備校化に反対をしたい。
今回、評価方法の例として上がっている面接や集団討論などは企業が採用選考として広く行っている行為である。また、インターンシップやボランティア、海外留学経験なども選考時の評価項目として良く見受けられるものだろう。

ここで私が危惧しているのは、大学入試や就職活動における選考基準の一元化に対してである。立場や状況に応じて求められる能力というのは当然異なり、それらは画一的に評価できるものではない。

しかし、実社会では一部ベンチャー企業などの独創的な選考方法を除けば、どこも似たり寄ったりの選考活動を行っているのが実情だろう。

就職活動を行っている学生のマニュアル的な受け答えに苦言を呈する人事は多いが、若者を責める前に我が身を振り返るべきではないだろうか。マニュアル化が進んでいるのは選考活動それ自体だろうに。

人間性を重視すればするほど、かえって人間のマニュアル化が進むような悪習をこれ以上続けるべきではない。

 - 新聞コラム