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JR北の不祥事について | 新聞コラム斜め読み-2013年11月14日-

      2015/05/20

程度の問題こそあれ、どんな組織でも叩けば相応の埃が出てくるものだ。とはいえ、これは流石に擁護出来ないだろう。JR北海道の不祥事についてである。事故多発、職人よる車両破壊、そして検査データの改ざん。次から次に出てくる不祥事という名の埃に息苦しさすら覚えよう。

この問題について、毎日新聞・北海道新聞・宮崎日日新聞などが各紙のコラム内で取り上げている。

毎日新聞『余禄』
ロン・ウェストラムという学者が提唱した組織の3分類をもとに今回のJR北海道の対応を検証。失敗があった際に罰したり隠蔽したりという対応をとるのは「病的な組織である」と批判している。引き合いに出されたのが、2年前に中国で起こった高速鉄道事故というから中々に痛烈だ。

北海道新聞『卓上四季』
1909年、塩狩峠に差し掛かった列車の連結器がはずれ、暴走しかける事件が起こった。このままでは転覆は必至。そんな極限状況でありながら、今ならまだ暴走を止められると身を挺して列車を止めた男がいた。鉄道院職員の長野政雄さんである。
本コラムでは、このエピソードを紹介しつつ、鉄道人が持つべき矜持について問いを投げかけている。

宮崎日日新聞『くろしお』
こちらは1967年放送の朝ドラ「旅路」の話から始まる。ドラマの中の鉄道職員はいかにも誠実そうで、働くことの意味・厳しさを伝えてくれたと綴っている。
それに対して現実は、だ。JR北海道が保管する検査データが本社と現場で食い違っていることが発覚。意図的な改ざんの可能性が強いという。
改ざんの有無を確認中の検査データにはレール分岐のポイント部分も含まれるとのこと。
信頼回復の分岐点も未だ雪の中。鉄道による旅路に不信を残さぬよう、うみを出し切りたいといった内容で締め。

いずれのコラムにも共通するのは、不祥事の隠蔽がまかり通る組織体質への批判であり、また乗客の安全を預かる職に対しての矜持を取り戻してほしいという叱咤激励だろう。

ここで、『卓上四季』で紹介された長野政雄さんが懐中に常備していた遺書を紹介させて頂きたい。

「苦楽生死均しく感謝。余は感謝してすべてを神に捧ぐ」

命を懸けてまで職務を遂行しろと言うつもりはない。不祥事の責任を取るために腹を切れという気も毛頭ない。

そういった組織ありきの責任論ではなく、乗客の安全を守るためには何が必要かという根源的な部分を考えれば、自然と答えは見えてくるのではなかろうか。一刻も早い雪解けを願う。

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